国公立薬学部に通う私が、国公立薬学部の良い点を挙げてみた!

こんにちは、ケイです。

今回は、現在国公立薬学部に通っている私から見た、
国公立薬学部の良いところについて、語っていこうと思います!

本記事のまとめ

私立薬学部と比べると、

  • 学費
  • 就職
  • 卒業のしやすさ
  • 下宿生の多さ
  • 研究設備

など、メリットは多い!

それでは、最後まで読んでいってくださいね!


国公立薬学部のメリット

就職には困らず、選択肢も広い

就職が良い点は、国公立薬学部の一番のメリットだと思います!

特に6年制薬学部では、私立薬学部との差が大きいです。

6年制薬学部を卒業すると、国家資格である、薬剤師国家試験の受験資格を得て、その試験に合格したのちに薬剤師免許を得ることができます。

このため、国公立・私立関係なく、薬局薬剤師や病院薬剤師になることは出来ます。

ですが、国公立薬学部を卒業すると、製薬企業に就職する、という道があります。

一般的に製薬企業は、一般企業に比べて福利厚生が良く、年収も高いため、
非常に人気があり、就職難易度も高い就職先となっていますが、
国公立薬学部では製薬企業に就職する人が多いです。
(割合としては、国公立薬学部全体の20%程度もしくはそれ以上)

それ以外にも、食品化粧品化学系の企業
国家公務員(特に麻薬取締官や、薬関係の独立行政法人など)として働く人もおり、
国公立薬学部を卒業した人の就職先は非常に多いです。

4年制薬学部については、ほぼ100%が大学院の修士課程に進み、
修士課程後に製薬企業や、化学系企業の研究職や開発職、もしくは博士課程に進む、といった進路になります。

医学部・看護学部と連携した授業が多い

国公立薬学部がある大学は、岐阜薬科大学といった単科大学を除き、大学病院がある大学がほとんどです。そのため、医学部・看護学部もある大学が多いです。

このような大学では、チーム医療を学ぶ、という目的で、6年制薬学部・医学部・看護学部合同で行われる授業が開講されています。

内容としては、グループになって、ある一つの議題について話し合って発表するものや、一次救命処置(心臓マッサージや人工呼吸)を学ぶもの、病棟見学をするものなど、大学によっても様々です。

6年制薬学部志望の人にとって、チーム医療を学べる機会は貴重ですし、
またこれらの学部の人と仲良くなることができるチャンスです。

薬学部はほぼすべての専門科目が必修であり、薬学部全員がある一つの講義を受ける、ということが多く、他学部と知り合うチャンスはなかなか無いです。
このため、他学部と合同で受ける授業は数少ない機会となるでしょう。

学費が安い

これも大きなメリットとなります!

薬学部は、理系の中でも学費が高いことで知られています。

私立薬学部:1年で約200万円 6年制薬学部卒業までに1200~1400万円
国公立薬学部:1年で約50万円 6年制薬学部卒業までに約350万円

このように、国公立薬学部の学費は、私立の4分の1となっています。

大学には、6年制薬学部は特に、6年通うことになるので、国公立と私立では大きな差が出てきてしまいます。

この学費の差は非常に大きく、私立の6年制薬学部に通うより、一年浪人してでも国公立の6年制薬学部に受かって入学した方が、浪人費用を含めたとしても安くなるぐらい大きな差です。

卒業がしやすい

特に6年制薬学部についての話なのですが、
私立大学では、単位を全て取ったとしても、6年で卒業できないときがあります。

これは、私立大学では、薬剤師国家試験を合格できなさそうな生徒は、卒業させない、ということがまかり通っている現状があります。

私立大学にとって、薬剤師国家試験の合格率は、志望者を集めるために重要な指標となります。

このため、国家試験を受からなさそうな学生は、卒業させずに、薬剤師国家試験の受験資格を与えないことで、母数を減らして少しでも合格者数を上げようとするのです。

国公立薬学部では、そのようなことはありません。
そもそも国公立薬学部に入学してくるような学生は、基礎学力も高いので、卒業者数を絞る必要もありません。

このため、私立薬学部より、国公立薬学部の方が卒業しやすいのです。

全国各地から学生が集まり、下宿生が多い

これは、特に東大・京大や旧帝大およびそれに準ずる、名古屋市立大学の薬学部で顕著なのですが、

これらの大学は偏差値が高いため、全国各地から志望者が集まってきます。

また、国公立大学は、医学部のように、全ての都道府県にあるわけではありません。
全国でも18校しかないので、むしろ国公立薬学部がない県の方が多いのです。

そのため、先ほど挙げたような大学以外の、地方国公立大学の薬学部でも、
近隣の県を中心に、全国から学生が集まります。

実際、休憩時間やお昼の時間には、あらゆる方言が飛び交ってきて、面白いです。

メリットとしては、県外など遠方出身の学生は、下宿をすることになります。
国公立薬学生は、下宿生が多いので、下宿生の家に集まって、
真夜中にワールドカップ観戦をしたり、誕生会を開いたり、テスト前に勉強会をしたり、と交友が深まります。

薬学部は、テストが非常に大変で、過去問集めが必須だったり、また実験実習などグループになることも多く、友達は多いほど得であるので、下宿生の集まりをぜひ利用して、交友関係を広めてください。

研究に力を入れている

薬学部が、まだ6年制ではなかった頃、(2004年以前)
国公立薬学部は、研究者を育成することに力を入れており、
私立薬学部は、薬剤師国家試験に合格する学生を輩出し、薬剤師を育成する。。

このような傾向がありました。

現在でもこのような傾向は続いており、研究を行うなら国公立薬学部を強くおすすめします。

また、薬学部に限らず理系は、国公立大学の方が研究の設備が整っている、ということもあります。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

国公立薬学部に興味を持って頂けたなら幸いです。

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