【2020年版】【6年制薬学部】【受験】国公立薬学部と私立薬学部の差って?就職、学費、偏差値などを比較!

薬学部

こんにちは、ケイです。

受験生の方々にとっては、夏休みも終わり、記述試験対策から、徐々にセンター試験対策に入る頃かな、と思います。

また、受験校をおおまかに決めていく時期。ですが、、

国公立薬学部と私立薬学部、いまいち違いが分からない…

そんな人もいると思います。私もその一人でした。
結果的に薬剤師国家試験を受けて、薬剤師免許を取ることを目指すなら同じじゃない?
こんな風に考えてました。

本記事は、そんな方に向けた記事となっています。

本記事のまとめ

  • 基本的に国公立薬学部と、一部の高偏差値の私立薬学部は狭き門である
  • 学費は国公立薬学部は6年間で約350万円、私立薬学部は約1200万円
  • 国公立薬学部は科目が多く、私立薬学部は科目が少ない
  • 就職の選択肢を増やすなら、高偏差値の薬学部に行くことをおすすめ

では本題に入ります。最後まで読んでいってくださいね!


学校数

まず、全国に薬学部をもつ大学がいくつあるか、についてです。

国公立大学:18校 (国立:14校、公立:4校)

私立大学:58校

以上の通り、私立薬学部が圧倒的に多くなっています

国公立大学は18校しかなく、実は薬学部をもつ大学が県内に無い。。そんなところが大半なんです。


また、定員についても、国公立は、多くても一学年100人であるのに対し、
私立大学では一学年200人近くいることもあります。

よって、国公立薬学部は狭き門であることに間違いはないでしょう。

偏差値

今回の比較では、

  • ベネッセ
  • 河合塾
  • 東進(Cライン:合格可能性50%であるとき偏差値を用いる)

これら3社が出している偏差値を用いて比較します。

会社の間で偏差値が異なるのは、ざっくり言うと、それぞれの会社が開催している模試を受ける人が違うからです。

しかし、どの会社の偏差値においても、50が平均となっています。

偏差値について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
会社間で、偏差値が異なる理由など、受験生なら知っておきたい情報が満載となっています。

国公立薬学部

前期試験の偏差値は以下の通りとなっています。

ベネッセ偏差値 64~77
河合塾偏差値 55.0~67.5
東進Cライン偏差値 60~72

中期・後期試験の偏差値は以下の通りとなっています。

ベネッセ偏差値 66~72
河合塾偏差値 55.0~65.0
東進Cライン偏差値 61~72

以上から分かるとおり、国公立薬学部の偏差値は、最も低い値でも50以上となっており、また上位校では60や70を超えてきます。

つまり、国公立薬学部に入るには、平均より圧倒的に上の学力が必要となります。

国公立薬学部は、みなさんが思っている以上に狭き門なのです。

私立薬学部

私立薬学部の偏差値は以下の通りとなっています。

ベネッセ偏差値 46~73
河合塾偏差値 35.0~65.0
東進Cライン偏差値 40~70

見て分かる通り、私立大学は70以上の高偏差値から、40以下の低偏差値の学校まで、ピンキリとなっています。

受験科目

国公立薬学部

まず、国公立大学の受験では大学入学共通テスト(昨年度までは大学入試センター試験)を受けます。

国公立薬学部では、すべての大学で、共通テストの点数を利用して、合否判定を出します。
大学ごとに、共通テストでの点数の圧縮の方法(傾斜配点)は異なりますが、
基本的に5教科・7科目すべての点数が、合否判定に関わってきます。

また、2次試験(主に前期)についてですが、

  • 英語
  • 数学(数Ⅲの範囲を含む)
  • 理科(2科目、化学・物理or化学・生物)

多くの大学では、上記3教科・4科目の試験が課されます。(一部の大学は国語が課されることもあります。)

国公立薬学部は、共通テストですべての科目を利用するなど、課される科目も多く、
2次試験で数Ⅲを使う・理科は2科目が多いなど、広範囲の対策が必須となります。
さらに、先ほど解説したように、学力のレベルも高いものを要求されます。

私立薬学部

私立大学の入試では、各大学ごとに特色のある入試方法がとられています。

これは薬学部の入試においても例外ではありません。

今回は、私立大学の一般入試について解説します。

私立大学の一般入試においては、大学によってまちまちですが、

  • 英語
  • 数学
  • 理科(化学であることが多い)

上記の3教科・3科目を課されるのがオーソドックスな形です。

大学や入試方式によっては、2科目しかない場合や、数Ⅲは試験範囲から除く場合など、多種多様であるため、入試方式をよく確認しましょう。

私立薬学部の入試は、科目が少ないため、科目を絞って勉強をすることができます。
そのため、定員は国公立薬学部より圧倒的に多いのですが、受験生が集中して倍率が高くなりがちです。

また、60以上の高偏差値の薬学部では、国公立薬学部より科目が少ない分、要求される学力も非常に高くなります。

学費

学費については、

国立薬学部:入学料 282,000円 授業料 535,800円 (どの大学も一律)

公立薬学部:入学料 約250,000円(※) 授業料 535,800円

私立薬学部:入学料 約30~40万円 授業料 約200万円 (大学により幅がある)

※大学のある地方自治体に住んでいなければ、入学料は10~20万円ほど高くなります。

おおまかにこのようになっています。

やはり私立薬学部の学費の高さが目立つ結果となりました。

私立大学の全学部の授業料の平均は約100万円といわれていますが、薬学部ではその2倍かかってしまいます。

薬学部は実験や実習が多い学部です。
私立薬学部では授業料の高さはもちろんのこと、施設利用費や実習費用がかさむため、
他の学部よりこのような高額な学費がかかってしまうのです。

とくに6年制では、授業料200万円が6年間かかってくることを考えると、

学費が高すぎて払えないから国公立薬学部を目指す、という人が多いのも納得のはずです。

就職

就職については、まだ薬学部が4年制しかなかった頃、

国公立薬学部は、製薬企業や食品など、企業に進み、

私立薬学部は、病院や薬局で働く

過去、そういう傾向がありました。

しかし、薬学部が6年制と4年制に分かれた今、国公立大学と私立大学の就職の差は小さくなってきており、主に6年制薬学部について、このような差が表れてきています。

旧帝薬学部半数以上が製薬企業など、企業へ就職

旧帝以外の国公立大学、私立大学で偏差値の高い大学
⇒6年制でも、製薬企業など、企業に就職する人は一定割合(約20%程度)いる

私立大学で偏差値の低い大学ほぼ100%薬局や病院で薬剤師として就職する

おおまかに、このような傾向が表れています。

やはり、高偏差値の大学に行くと、企業に就職するという選択肢もできる、
こういうことが言えると思います。

まとめ

基本的には、

国公立薬学部学費が安く、受験に必要な科目が多いが、定員が私立大学の半分以下のため、狭き門である。

私立大学学費が高いが、受験に必要な科目が少ないため、定員が多くても高偏差値の大学では狭き門となる。

このような差があることが分かりました。

もし少しでも、

  • 企業に就職することも気になっている
  • 企業へ就職するという選択肢も残しておきたい

こんな気持ちがあるのであれば、

出来るだけ偏差値の高い大学を目指して、毎日勉強を積み重ねていってください!

ここから受験までは半年を切っていますが、
現役生の人は、受験までの半年が、一番学力が伸びていきます

直前まで勉強を続けて、志望校の合格を勝ち取ってください!


本記事はこれでおしまいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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