こんにちは、ケイです。
受験生の方々にとっては、夏休みも終わり、記述試験対策から、徐々にセンター試験対策に入る頃かな、と思います。
また、受験校をおおまかに決めていく時期。ですが、、
国公立薬学部と私立薬学部、いまいち違いが分からない…
そんな人もいると思います。私もその一人でした。
結果的に薬剤師国家試験を受けて、薬剤師免許を取ることを目指すなら同じじゃない?
こんな風に考えてました。
本記事は、そんな方に向けた記事となっています。
では本題に入ります。最後まで読んでいってくださいね!
学校数
まず、全国に薬学部をもつ大学がいくつあるか、についてです。
国公立大学:18校 (国立:14校、公立:4校)
私立大学:58校
以上の通り、私立薬学部が圧倒的に多くなっています。
国公立大学は18校しかなく、実は薬学部をもつ大学が県内に無い。。そんなところが大半なんです。
また、定員についても、国公立は、多くても一学年100人であるのに対し、
私立大学では一学年200人近くいることもあります。
よって、国公立薬学部は狭き門であることに間違いはないでしょう。
偏差値
今回の比較では、
- ベネッセ
- 河合塾
- 東進(Cライン:合格可能性50%であるとき偏差値を用いる)
これら3社が出している偏差値を用いて比較します。
会社の間で偏差値が異なるのは、ざっくり言うと、それぞれの会社が開催している模試を受ける人が違うからです。
しかし、どの会社の偏差値においても、50が平均となっています。
偏差値について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
会社間で、偏差値が異なる理由など、受験生なら知っておきたい情報が満載となっています。
国公立薬学部
前期試験の偏差値は以下の通りとなっています。
ベネッセ偏差値 64~77
河合塾偏差値 55.0~67.5
東進Cライン偏差値 60~72
中期・後期試験の偏差値は以下の通りとなっています。
ベネッセ偏差値 66~72
河合塾偏差値 55.0~65.0
東進Cライン偏差値 61~72
以上から分かるとおり、国公立薬学部の偏差値は、最も低い値でも50以上となっており、また上位校では60や70を超えてきます。
つまり、国公立薬学部に入るには、平均より圧倒的に上の学力が必要となります。
国公立薬学部は、みなさんが思っている以上に狭き門なのです。
私立薬学部
私立薬学部の偏差値は以下の通りとなっています。
ベネッセ偏差値 46~73
河合塾偏差値 35.0~65.0
東進Cライン偏差値 40~70
見て分かる通り、私立大学は70以上の高偏差値から、40以下の低偏差値の学校まで、ピンキリとなっています。
受験科目
国公立薬学部
まず、国公立大学の受験では大学入学共通テスト(昨年度までは大学入試センター試験)を受けます。
国公立薬学部では、すべての大学で、共通テストの点数を利用して、合否判定を出します。
大学ごとに、共通テストでの点数の圧縮の方法(傾斜配点)は異なりますが、
基本的に5教科・7科目すべての点数が、合否判定に関わってきます。
また、2次試験(主に前期)についてですが、
- 英語
- 数学(数Ⅲの範囲を含む)
- 理科(2科目、化学・物理or化学・生物)
多くの大学では、上記3教科・4科目の試験が課されます。(一部の大学は国語が課されることもあります。)
国公立薬学部は、共通テストですべての科目を利用するなど、課される科目も多く、
2次試験で数Ⅲを使う・理科は2科目が多いなど、広範囲の対策が必須となります。
さらに、先ほど解説したように、学力のレベルも高いものを要求されます。
私立薬学部
私立大学の入試では、各大学ごとに特色のある入試方法がとられています。
これは薬学部の入試においても例外ではありません。
今回は、私立大学の一般入試について解説します。
私立大学の一般入試においては、大学によってまちまちですが、
- 英語
- 数学
- 理科(化学であることが多い)
上記の3教科・3科目を課されるのがオーソドックスな形です。
大学や入試方式によっては、2科目しかない場合や、数Ⅲは試験範囲から除く場合など、多種多様であるため、入試方式をよく確認しましょう。
私立薬学部の入試は、科目が少ないため、科目を絞って勉強をすることができます。
そのため、定員は国公立薬学部より圧倒的に多いのですが、受験生が集中して倍率が高くなりがちです。
また、60以上の高偏差値の薬学部では、国公立薬学部より科目が少ない分、要求される学力も非常に高くなります。
学費
学費については、
国立薬学部:入学料 282,000円 授業料 535,800円 (どの大学も一律)
公立薬学部:入学料 約250,000円(※) 授業料 535,800円
私立薬学部:入学料 約30~40万円 授業料 約200万円 (大学により幅がある)
※大学のある地方自治体に住んでいなければ、入学料は10~20万円ほど高くなります。
おおまかにこのようになっています。
やはり私立薬学部の学費の高さが目立つ結果となりました。
私立大学の全学部の授業料の平均は約100万円といわれていますが、薬学部ではその2倍かかってしまいます。
薬学部は実験や実習が多い学部です。
私立薬学部では授業料の高さはもちろんのこと、施設利用費や実習費用がかさむため、
他の学部よりこのような高額な学費がかかってしまうのです。
とくに6年制では、授業料200万円が6年間かかってくることを考えると、
学費が高すぎて払えないから国公立薬学部を目指す、という人が多いのも納得のはずです。
就職
就職については、まだ薬学部が4年制しかなかった頃、
国公立薬学部は、製薬企業や食品など、企業に進み、
私立薬学部は、病院や薬局で働く
過去、そういう傾向がありました。
しかし、薬学部が6年制と4年制に分かれた今、国公立大学と私立大学の就職の差は小さくなってきており、主に6年制薬学部について、このような差が表れてきています。
旧帝薬学部⇒半数以上が製薬企業など、企業へ就職
旧帝以外の国公立大学、私立大学で偏差値の高い大学
⇒6年制でも、製薬企業など、企業に就職する人は一定割合(約20%程度)いる
私立大学で偏差値の低い大学⇒ほぼ100%、薬局や病院で薬剤師として就職する
おおまかに、このような傾向が表れています。
やはり、高偏差値の大学に行くと、企業に就職するという選択肢もできる、
こういうことが言えると思います。
まとめ
基本的には、
国公立薬学部:学費が安く、受験に必要な科目が多いが、定員が私立大学の半分以下のため、狭き門である。
私立大学:学費が高いが、受験に必要な科目が少ないため、定員が多くても高偏差値の大学では狭き門となる。
このような差があることが分かりました。
もし少しでも、
- 企業に就職することも気になっている
- 企業へ就職するという選択肢も残しておきたい
こんな気持ちがあるのであれば、
出来るだけ偏差値の高い大学を目指して、毎日勉強を積み重ねていってください!
ここから受験までは半年を切っていますが、
現役生の人は、受験までの半年が、一番学力が伸びていきます。
直前まで勉強を続けて、志望校の合格を勝ち取ってください!
本記事はこれでおしまいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント